みなさん、オラ!
海外旅行が好きな方であれば、南米ペルーの世界遺産マチュピチュにいつかは訪れたいと考えている方も多いかと思います。
そこでこの記事では、日本からマチュピチュの行き方、南米を旅するバックパッカー向けのマチュピチュの行き方など様々な方法を、実際にマチュピチュを旅した筆者が徹底解説いたします。
マチュピチュまでの行き方(概要)
マチュピチュまでの行き方は何通りもあるため、まずは下記の大まかな流れを把握しておきましょう。
- ペルーの首都リマ ※日本やペルー以外の国から、空路で入国する場合
↓ - クスコ(マチュピチュ観光の拠点の街)
↓ - マチュピチュ村(マチュピチュの麓の村 旧アグアスカリエンテス)
↓ - マチュピチュ
なお、以下の理由から、この記事ではマチュピチュ遺跡の麓の村をマチュピチュ村と表記します。
- 村の正式名称は、スペイン語でPueblo de Machu Picchu(和訳:マチュピチュ村)
- Wikipedia(英語)によると、旧名称はアグアスカリエンテス。
- ガイドブック等には、マチュピチュ村(旧アグアスカリエンテス)と記載。
それでは、マチュピチュまでの行き方の詳細をみていきましょう。
※ 南米を周遊中のバックパッカーの方は、「リマからクスコの行き方」または「クスコからマチュピチュ村の行き方」以降を参照ください。
日本からペルー(リマ)の行き方
日本からペルーの首都リマまでの行き方には様々なルートがありますが、北米経由でリマを目指すのが一般的です。
日本からペルーへの直行便はなく、最低でも1回の乗り継ぎが必要で、トータルのフライト時間は1~2日もかかる長旅になります。
日程、予算、体力、乗り継ぎ空港での待機時間なども考慮して、無理のない旅の計画を立てましょう。
なお、航空券の予約は、世界中の旅行サイトや航空会社の販売する航空券を、かんたんに比較検索できるスカイスキャナーがおすすめです。
スカイスキャナーは、世界中の旅行者やバックパッカーに長年利用されていて、僕もかれこれ10年以上使っています。
スカイスキャナーの詳細につきましては、下記の記事にもまとめてありますので、是非あわせてご参考ください。
リマからクスコの行き方
ペルーの首都リマに到着したら、次はクスコというマチュピチュへの旅の拠点となる街に向かいます。
移動手段は、下記の2択です。
リマからクスコ(クスコからリマ)の移動方法の詳細は、下記の記事にまとめてありますので是非参考にしてみてください。
クスコからマチュピチュ村の行き方
クスコからマチュピチュ村(旧アグアスカリエンテス)までの主な行き方は、大きく分けて3つの方法があります。
この選択が一番の迷いどころなので、詳細を順番に解説していきます。
直行ルート
直行ルートは、クスコからマチュピチュ村まで、ペルーレイルで直行するルートです。
直行ルートのメリット・デメリットは下記のとおり。
直行ルートは、もっとも簡単に最速でクスコからマチュピチュ村にアクセスできます。
ただし、ペルーレイルの運賃は観光客向けの価格なので、全てのルートの中でもっともコストがかかります。
ペルーレイルは、クスコの街はずれにあるクスコ(ポロイ)駅で発着するので、クスコ市街地から移動する必要があります(上記マップ参照)。
クスコ市街からクスコ(ポロイ)駅までは、タクシーで約20分ほど(約11km)で、タクシー代は約30ソルです。
直行ルートがおすすめな方
- 時間がない方
- 面倒くさがりな方
- コストを気にしない方
ペルーレイルを使ったクスコからマチュピチュ村までの行き方の詳細は、下記の記事にまとめてありますので、是非あわせて参考にしてみてください。
オリャンタイタンボ経由ルート
クスコからオリャンタイタンボという街を経由し、マチュピチュ村(旧アグアスカリエンテス)にアクセスする方法です。
オリャンタイタンボ経由ルートの、メリット・デメリットは下記のとおりです。
オリャンタイタンボ経由がおすすめな方
- 列車にも乗りたいが節約したい方
- オリャンタイタンボ周辺の遺跡もまわりたい方
- オリャンタイタンボで宿泊し、高山病のリスクを減らしたい方
オリャンタイタンボ経由ルートは、クスコからオリャンタイタンボ、オリャンタイタンボからマチュピチュ村までの移動手段によって、さらに色々な行き方があります。
クスコからオリャンタイタンボまでの移動手段は、下記の2つです。
列車移動はポピュラーな方法で、コレクティーボ移動はコストを節約したいバックパッカー向けの方法です。
オリャンタイタンボからマチュピチュ村までの移動手段は、下記の3つです。
もっとも楽な方法は列車移動ですが、旅人に人気のアクセス方法は、コレクティーボと徒歩でマチュピチュ村を目指すスタンド・バイ・ミーです。
その他、キャンプを張りながら全て徒歩で移動するインカトレイル・トレッキングもあります(詳細後述)
スタンド・バイ・ミー
スタンド・バイ・ミーとは、オリャンタイタンボから水力発電所(上記マップ参照)までをコレクティーボ移動、水力発電所からマチュピチュ村までは徒歩で移動する方法です。
徒歩区間は、映画スタンド・バイ・ミーのようにペルーレイルの線路に沿って歩くことから、旅人からスタンド・バイ・ミーと呼ばれています。
スタンド・バイ・ミーのメリット・デメリットは下記のとおり。
コストをかけずに自分の足で時間をかけて旅をすることから、多くのバックパッカーに人気があります。
スタンド・バイ・ミーがおすすめな方
- トレッキングが好きな方
- 冒険が好きな方
- 節約したい方
インカトレイル・トレッキング
インカトレイル・トレッキングとは、オリャンタイタンボからインカ帝国時代にマチュピチュの正門とされていた太陽の門まで、約45kmのインカトレイル(インカ道)を進むトレッキングです。
インカトレイル・トレッキングの、メリット・デメリットは下記のとおり。
2日~4日かけてテント泊をし、いくつかの遺跡に立ち寄りながらマチュピチュを目指すトレッキングで、欧米人バックパッカーやトレッキング好きの方に人気があります。
1日当たり約6~8時間、時には標高4,200mの峠を越えながら、長時間歩き続けるので、歩きぬく体力と充分な旅の時間が必要です。
インカトレイル・トレッキングがおすすめな方
- トレッキングが好きな方
- インカ道を歩きたい方
- 時間と予算に余裕のある方
インカトレイルの予約は、旅行会社で事前に予約できます。
オンライン旅行会社であれば、リーズナブルな価格でサービスに定評のあるklookだと、事前に日本語で予約できるのでおすすめです。
さらに、klookアプリ初回予約限定の、5%OFFクーポンを合わせて使うとお得に予約できます。
その他の詳細につきましては、下記の公式サイトにてご確認ください。
最安ルート
クスコから水力発電所まで一気にコレクティーボで移動し、水力発電所から徒歩(スタンド・バイ・ミー)でマチュピチュ村に行く方法です。
最安ルートのメリット・デメリットは下記のとおり。
最安ルートは、もっとも低コストかつスタンド・バイ・ミーができることから、バックパッカーに人気があります。
ただし、オリャンタイタンボに立ち寄らないので休憩時間がなく、コレクティーボの乗車時間も長く、水力発電所からマチュピチュ村までは徒歩移動となるため、強靭な体力が要求されます。
最安ルートがおすすめな方
- 時間と体力のある方
- 最安コストに抑えたい方
- スタンド・バイ・ミーしたい方
マチュピチュ村からマチュピチュの行き方
マチュピチュ村(旧アグアスカリエンテス)からマチュピチュまでの行き方は、シャトルバスか徒歩の2択になります。
一般的にはシャトルバスを利用する旅人が大半ですが、お好みで往路はシャトルバス、復路は徒歩とするのもアリでしょう。
トレッキングも楽しみたい、コストを抑えたい、道案内をしている現地の少年と下山勝負したい(復路)という方は、徒歩もおすすめです。
ただし、徒歩ルートはかなり傾斜がきついので覚悟しておきましょう。
【参考】僕の体験談
参考までに、僕の体験談をまとめておきますのでご参考ください。
リマ → クスコ
往路は、空路を選択。
アメリカからリマに飛行機で入国したため、そのまま国内便でトランジットしました。
復路のクスコからリマへの移動は、長距離バスのクルス・デル・スール社のクルーゼロスイートを利用しました。
バス移動は長時間峠道を通過するかなり過酷な道のりで、車酔いをしない人であっても快適とはいえないので、覚悟しておきましょう。
クスコ → マチュピチュ村
直行ルートでマチュピチュ村まで移動。
高山病発生のリスクを避けつつスタンド・バイ・ミーをしたかったのですが、スケジュールの都合で十分な時間を確保できず、最速で移動できる直行ルートにしました。
ペルーレイルには乗ってみたかったので良い思い出になりましたが、次回はスタンド・バイ・ミーかインカトレイルに挑戦したいですね。
マチュピチュ村 ⇔ マチュピチュ
宿で仲良くなったドイツ人の兄ちゃんとマチュピチュ散策。
移動手段の作戦を立てた結果、往路はシャトルバス、復路は徒歩で下山しました。
往路をシャトルバスにした理由は下記のとおり。
- 明朝であること
- 昇り坂であること
- 体力と時間は、マチュピチュやワイナピチュを楽しむために使いたいこと
徒歩で下山した際の所要時間は、鬼ダッシュで45分程度でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
マチュピチュまでの行き方は少々複雑ですが、ポイントは下記の2つです。
- リマからクスコまでの移動方法(飛行機またはバス)
- クスコからマチュピチュ村までの移動方法(主に3つの方法)
とくに、クスコからマチュピチュ村のアクセス次第で、旅の色合いが大きく変わってきます。
予算、時間、体力、高山病発症のリスク、何をしたいかを吟味して、マチュピチュをゆっくり満喫できるプランをたてましょう。
その他、ペルー関連記事も下記にまとめてありますので、是非参考にしてみてください。