みなさん、スラマットゥンガハリ。
マレーシアの首都クアラルンプールは、東南アジアのハブ都市の1つでもありますが、空の玄関口となるのがクアラルンプール国際空港です。
そこで今回は、クアラルンプール国際空港の第1ターミナル(KLIA)からクアラルンプール市内へのおすすめの行き方を、実際に2024年に現地を調査した筆者がシェアさせていただきます。
クアラルンプール国際空港
クアラルンプール国際空港は、クアラルンプール市内中心地から南に約60kmの位置にあります。
距離的には成田空港から東京区部と同じくらい離れているので、そこそこ距離があるとイメージできるかと思います。
クアラルンプール国際空港には、メインターミナルの第1ターミナル(KLIA)とLCC専用の第2ターミナルがあります。
KLIAとKLIA2では交通手段が異なってくるので、どちらのターミナルに到着するか事前に確認しておきましょう。
空港からクアラルンプール市内への行き方
クアラルンプール空港の第1ターミナル(KLIA)からクアラルンプール市内への主な移動方法は、下記のとおりです。
移動手段 | 料金 | 快適さ | 所要時間 |
---|---|---|---|
Grab(配車サービス) | △(高め) | ◎(快適) | ◎(短い) |
タクシー(定額・メーター) | △(高め) | ◎(快適) | ◎(短い) |
鉄道 | ○(ぼちぼち) | ○(ぼちぼち) | ○(ぼちぼち) |
エアポートバス | ◎(安い) | ○(ぼちぼち) | △(長い) |
空港送迎サービス | 手配方法による | ◎(快適) | ◎(短い) |
空港送迎サービスは、事前に各ホテルや旅行会社に予約をするだけなので簡単です。
ということでこの記事では、Grab、タクシー、鉄道、エアポートバスについて、その特徴とメリット・デメリットを解説していきます。
第2ターミナル(KLIA2)から市内へのアクセス方法は、下記の記事にまとめてありますのでご参考ください。
Grab(グラブ)
クアラルンプール空港(KLIA)からクアラルンプール市内へは、Grabが利用できます。
Grabのメリット・デメリットは下記の通りです。
Grabを使い慣れている方であれば、クアラルンプール空港から目的地まで最速最短で楽に移動できます。
ただし、エアポートバスや電車と比べると料金が割高になります。
Grabがおすすめの方
- 目的地まで最速最短、楽に移動したい方
- 明朗会計が良い方
- 複数人で旅行する方
- 荷物の多い方
- 深夜到着便の方
運賃の目安・所要時間など
クアラルンプール空港(KLIA)から市内中心地(KLセントラル駅)までの、運賃や所要時間は下記のとおりです。
時間帯や天候によって所要時間や料金は変動するので、ある程度の参考にしてみてください。
なお、Grabの決済方法は、もっともお得なミッドマーケットレートと僅かな手数料で決済ができるWISEデビットカードがお得なのでおすすめです。
実際に僕もWISEデビットカードを決済方法に設定していますが、通常のショッピングやATMからの現金引き出しも同条件で使えるので、海外旅行が好きな方には非常におすすめです。
WISEデビットカードの詳細につきましては、下記の記事にまとめてありますので、是非参考にしてみてください。
Grab乗り場
KLIAのGrabのピックアップポイント(乗り場)は、1階のDoor3&4になります。
到着ロビーは3階(L3)なので、エスカレーターかエレベーターで1階(L1)まで移動しましょう。
Door3~4周辺にはとくにGrabのラウンジやスタンドはありませんが、“e-hailing”の案内があるので目印にしてください(上記画像)。
Grabを利用したことがない方は、下記の記事に詳細をまとめてありますので、是非あわせて参考にしてみてください。
タクシー(エアポートタクシー・メータータクシー)
外国人旅行者にとっては、Grabの方が明朗会計なので安心して利用しやすいですが、タクシーも利用できます。
タクシーには、前払い制のエアポートタクシーと、通常のメータータクシーがあります。
タクシー移動のメリット・デメリットは下記の通り。
タクシーはほとんどGrabと同じ特徴ですが、メータータクシーの場合はぼったくられる可能性があるので注意が必要です。
なお、エアポートタクシーには、ノーマルな国産車、プレミアムな外国車、8人乗りのファミリータイプなどの種類があります。
タクシーがおすすめの方
- 目的地まで最速最短、楽に移動したい方
- 複数人で旅行する方
- 荷物が多い方
- 深夜到着便の方
料金・所要時間
タクシーを使った際の、所要時間と料金は下記のとおりです。
運賃は、時間帯、目的地、車種などによって異なります。
また、エアポートタクシー、メータータクシーとも、深夜(0:00~6:00)は50%割増料金になります。
エアポートタクシーの手配方法
到着ロビーに出て右の方に行くと、エアポートタクシーのカウンターがあります(上記画像)。
カウンターで行き先、人数、スーツケースの数を伝えて料金を支払い、チケットを受け取って指示されたタクシー乗り場に向かいます。
なお、チケットには高速料金なども含まれているため、タクシードライバーに追加料金を要求されても支払わないようにしましょう。
鉄道
クアラルンプール空港(KLIA)からクアラルンプール市内へは、鉄道も利用できます。
鉄道移動のメリット・デメリットは下記の通りです。
電車はエアポートバスと比べるとコストは割高ですが、Grabやタクシーと比べると割安です。
また、交通渋滞の影響を受けないので、クアラルンプール中心地まで最短で移動できます。
ただし、夜中は運行していないので、深夜着のフライトの場合は利用できません。
鉄道がおすすめの方
- 市内中心地まで最速最短で移動したい方
- 単身で旅している方(Grabやタクシーよりも安い)
- 鉄道ファン
電車の種類
クアラルンプール空港と市内中心地のKLセントラル駅間は、下記2種類の電車が運行しています。
KLIAエクスプレスは停車駅がない分、所要時間がKLIAトランジットと比べ5分短いですが、運賃は同じです。
KLセントラル駅まで行きたい方は、シンプルにKLIAエクスプレスに乗れば良いでしょう。
KLIAエクスプレスの運賃・所要時間など
KLIAエクスプレスの運賃は、下記のとおりです。
区間 | 片道 | 往復 |
---|---|---|
KLIA T1 ~ KLセントラル | 大人:55MYR(約1,870円) 子ども:25MYR(約844円) | 大人:100MYR(約3,380円) 子ども:45MYR(約1,520円) |
KLIA T1 ~ KLIA T2 | 大人:2MYR(約67円) 子ども:1MYR(約33円) | 大人:4MYR(約135円) 子ども:2MYR(約67円) |
KLIA T1~KLセントラル間の往復切符は、片道切符よりも若干お得になっています。
KLIAエクスプレスの運行時間、運行頻度、所要時間は下記の通りです。
運行時間の間は、20分に1本の頻度で運行しているので利便性が高いです。
KLIAトランジットの運賃・所要時間など
KLIAトランジットの運賃は、下記のとおりです。
区間 | 片道 |
---|---|
KLIA T1 ~ Salak Tinggi | 大人:4.90MYR(約165円) 子ども:2.20MYR(約74円) |
KLIA T1 ~ Putrajaya & Cyberjaya | 大人:9.40MYR(約317円) 子ども:4.20MYR(約141円) |
KLIA T1 ~ Bandar Tasik Selatan | 大人:38.40MYR(約1,300円) 子ども:17.30MYR(約584円) |
KLIA T1 ~ KL Sentral | 大人:55MYR(約1,870円) 子ども:25MYR(約844円) |
KLセントラルまで行かれる方がほとんどかと思いますが、参考にしてみてください。
KLIAトランジットの運行時間、運行頻度、所要時間は下記の通りです。
運行時間・頻度、所要時間はKLIAエクスプレスと少々異なりますが、利便性はほぼ変わりません。
チケット予約方法
電車のチケットは、KLIAの公式サイトかKLIA T1・T2駅で購入できますが、オンライン旅行会社のklookであれば下記の条件で予約ができるのでおすすめです。
klook経由でチケットを買うと、公式価格よりも約10%も安く、日本語で予約ができるので安心です。
その他の詳細につきましては、下記の公式サイトにてご確認ください。
エアポートバス
クアラルンプール空港(KLIA)から市内へは、エアポートバスも利用できます。
エアポートバスのメリット・デメリットは下記の通りです。
エアポートバスは最安コストでクアラルンプール市内中心地まで移動できます。
ただし、道路状況によって所要時間が変わり、電車と比べると時間がかかります。
エアポートバスがおすすめの方
- 時間に余裕のある方
- とにかく安く済ませたい方
運賃・所要時間など
KLIA~KLセントラル間の、運賃や所要時間などは下記の通りです。
早朝から夜遅くまで、4社のバスが運行しています。
運行頻度は、おおむね朝・夜は30分間隔、日中は20分間隔で運行しています。
バス乗り場
KLIAからは、到着ロビーから少し離れたバスターミナル(空港建物内)からバスが発着しています。
KLIAの到着ロビーにはわかりやすい案内表示があるので、“Bus to City”の方に歩いていけば迷うことなく辿り着けます(上記画像)。
バス乗り場には、バスチケットカウンターやローカルレストランがあります(上記画像)。
なお、バスの中では飲食禁止で持ち込み不可なので、食事を摂る場合は乗車前に済ませておきましょう。
僕は時間に余裕があったので、バスターミナルと到着ロビーの中間地点にあるフードコートまで一旦戻り、そこで食事を済ませました。
チケット購入方法
バスチケットは、バスターミナルのバスチケットカウンター(上記画像)かマレーシアエアポートの公式サイト(英語)で購入できます。
バスチケットカウンターは、英語対応OKでクレジットカード払いも可能なので、行き先と人数を伝えてチケットを購入しましょう。
なお、シート番号を指定できましたが、バスの席にはシート番号が振られてなく、みんななんとなく適当に座っていたので留意しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
クアラルンプール国際空港からクアラルンプール市内への一般的な行き方は、Grab、タクシー、鉄道、エアポートバスになります。
Grabは、目的地まで最速最短で楽に移動したい方や深夜到着便の方におすすめです。
タクシーは、クアラルンプールの土地勘がある方、マレー語を話せる方には移動手段の1つになるでしょう。
鉄道は、市内中心地まで最速で移動したい方におすすめです。
エアポートバスは、最安コストで市内中心地へ移動したい方、時間に余裕のある方におすすめです。
その他、マレーシア関連記事も下記にまとめてありますので、是非参考にしてみてください。