みなさん、スラマッスィアン。
インドネシアの首都ジャカルタは、東南アジア諸国のなかでは珍しく、鉄道網が整っている都市といえます。
そこで今回は、首都ジャカルタを走る各鉄道の特徴や最新情報を、インドネシアのジャカルタでノマド生活中の筆者がシェアさせていただきます。
なお、この記事の料金表示はインドネシア国内と同様に、1,000ルピアを1k、1万ルピアであれば10kと記載します。
電車の種類
ジャカルタ市内とその近郊には、以下5種類の電車が走っています。
この中でも、観光客が利用する機会が多いのは、KA Lokal以外の4つの鉄道かと思われます。
ということで、これら4鉄道についてさらに解説していきましょう。
KRL Commuter(KRLコミューター)
KRL Commuter(以下、KRLコミューター)は、ジャカルタ市内とその近郊を運行する鉄道で、下記5路線が運行されています。
日本の協力によって導入された鉄道のため、路線図、車両アナウンスなど、運営上のシステムは日本のものと似ています。
元日本の車両も多く利用されているため、日本人には非常に使いやすく、僕が利用している限りでは治安も悪くありません。
電車の乗り方は、日本のSUICAやICOCAを利用するのと同じように、KMTというICカード(上記画像)を使い、お金をトップアップ(チャージ)して使用します。紙の切符はありません。
KMTは各駅にて入手でき、デポジットは30kルピア、トップアップは10kルピアからとなります。
なお、1駅分の運賃は3kルピア程度で、10kルピアあればジャカルタ郊外の駅まで移動することが可能です。
MRT
MRTは首都ジャカルタの中心部を南北に走る鉄道(地下鉄)で、Bundaran HI駅からLebak Bulus駅を運行しています(下記マップ参照)。
なお、将来的には南北線に加え東西線と、2つの路線が計画されています。
運賃は3kルピア~14kルピア、所要時間は2分~29分。
2023年10月現在、MRTはBlok M(ブロックM)駅など日本人が多く滞在するエリアを運行しているため、日本人にとってはもっとも利用頻度が高い電車と言えるでしょう。
LRT
LRTはインドネシアの首都ジャカルタと、周辺都市のボゴール、デポック、ブカシを結ぶ鉄道で、2023年10月現在、下記3つの路線が運行されています。
すでに東ジャカルタを走るジャカルタ線は運航していましたが、2023年8月28日に中央ジャカルタと西ジャワ州デポック市を結ぶチブブール線と、ブカシ県を結ぶブカシ線が開業されました。
チブブール線は、Kampung Rambutan駅が長距離バスターミナルに近く、利用頻度が高くなりそうです(下記マップ参照)。
ブカシ線は、Halim駅が2023年10月2日に開業した、インドネシア高速鉄道のHalim駅と連絡通路で直結しているので、こちらも利用頻度が多くなりそうです(下記マップ参照)。
公式サイトは更新が追い付いていないようで、ジャカルタ線の情報しかありませんが、その他詳細は下記公式サイトを参考ください。
KA Bandara(エアポートレール)
KA Bandara(以下、エアポートレール)は、スカルノ・ハッタ国際空港に隣接するSOEKARNO-HATTA駅からジャカルタ中心地のMANGGARAI駅を運行しています。
エアポートレールは、KRLコミューターの各路線に乗り換えることができ、MRTやLRTへは徒歩移動が必要ですが乗り換え可能なので、滞在先が鉄道沿線であれば入国時、出国時に利用しやすいです。
エアポートレールの詳細につきましては、下記の記事にまとめてありますので、是非参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インドネシアのジャカルタ首都圏では、5種の鉄道が運行しており、ジャカルタ市内ではKRLコミューター、MRT、LRT、エアポートレールの4つの鉄道が運行しています。
市内をメインで網羅しているのはKRLコミューターですが、MRTやLRTも延長予定につき、今後はもっと利便性が高まるでしょう。
ジャカルタ市内の電車は、数十円から百数十円と格安で利用できるので、時間帯や目的地によってGrabなどとうまく使い分けると、より効率よくジャカルタ市内を移動できます。
その他、ジャカルタ・インドネシア関連記事も下記にまとめてありますので、是非参考にしてみてください。