【アメリカ】世界の金融の中心ウォールストリートでMoney never sleepsと叫ぶのつづき
2011年9月11日朝(現地時間)、ハイジャックされた2機の民間航空機が、ワールドトレードセンターのノースタワーとサウスタワーに激突。ツインタワーは崩壊し、計2,763人の死者を出した。
あのTVで観た、まるで映画のような惨劇が起きた場所、ツインタワー跡地にこうして今立っている。
9/11メモリアル
グラウンドゼロ(爆心地)とも言われるツインタワー跡地は、現在巨大プールのモニュメントへと姿を変えた、9/11メモリアルとなっている。
緑の木々に囲まれ、静かに流れ落ちる水の音は、高層ビルに覆われた大都市のオアシスのように、ここを訪れる人を癒している。ここであの悲劇が起きたとはとても想像しがたい。
2つの巨大なプールのモニュメントのまわりには全ての犠牲者の名前が刻まれていて、ところどころには生前所縁の会ったであろう人たちによる献花がされている。
実は、私が訪れた日は9月14日。事件の起きた9月11日に多くの遺族や関係者がここを訪れていたに違いない。
こんな大都市のど真ん中に、あの映像のようにハイジャックされた2機の旅客機が突っ込んだのだと想像すると、事の重大さがわかる。
東京なら都庁とかに突っ込むようなものだ。いや、この世界のビジネスの中心地であり、ワールドトレードセンターの当時の役割から考えるとそれ以上だろう。
何が正義で何が悪なのか
この場所を訪れると、再度様々なことを考えさせられる。
多くの罪の無い人たちを無差別に殺害したこの同時多発テロは決して許されない。しかし、これまでのアメリカの行動が、中東での反逆分子を生んだということも否定できない事実である。
所詮、いつの時代も、勝てば官軍負ければ逆賊なのか。人間のエゴがなくならない限り、これは一生変わらないだろう、なんて写真を撮りながら思うのである。
訪れる際は、過去の悲劇を忘れずに
悲劇が起きた場所とはいえ、9/11メモリアルは今では世界中から多くの観光客が集まる、ニューヨーク・マンハッタンの観光スポットの1つとなっています。
中には物事を深く考えてない人間も残念ながら一定数おり、モニュメントを背景に肩を組み、はしゃぎながらポーズをとる数人の若い南米系観光客。
ここで起きた惨事を考えると、なんとも違和感を覚える光景。
日本人の肌感覚からすると、広島の原爆ドームや東日本大震災の被災地跡で、ピースでもしながら写真をとるようなものだ。
今では姿を変え、人々の憩いの場になっている9/11メモリアルですが、訪れる際には実際に起きた惨事と犠牲者を慰霊している場所だということを忘れてはいけないでしょう。
ワン・ワールド・トレードセンター
なお、新しいワールドトレードセンター、One World Trade Center(ワン・ワールド・トレードセンター)は、モニュメントのすぐ隣の敷地に建てられ、2014年の11月に開業されました。
100~102階にある展望台からは、ニューヨークを360度一望でき、ニューヨークの新しい観光スポットとなっています。
次回、【アメリカ】ニューヨークの国連本部 休日に行くのはダメ、ゼッタイ!