みなさん、こんにちは。
投資や投機で長期にわたって稼げるようになるには、特別な才能を持っていたり、高学歴やエリートである必要があるとお思いでしょうか?
答えはNOです。
年齢、性別、国籍、育ちの良し悪しを問わず、誰にでも稼げるチャンスはあります。ただし、個々の適性や最低限備えておきたいスキルがあります。
そこで今回は、投資家・投機家に必要と思われる10の素質とスキルを、株式投資・FXトレード歴10年超の専業トレーダーが、微力ながらシェアさせていただきます。
投資・投機が好き
まずは、投資・投機が好きなことが大前提です。もちろん、始めた後にハマってしまっても結構です。
投資や投機では、儲かって楽しいばかりではなく、しんどい時もたくさんあります。楽して儲けたいといった目先のお金稼ぎだけが目的な人は、苦しい時を乗り越えられずに途中で投げ出してしまいます。
反対に、投資や投機に夢中な人は、苦しく吐きそうな思いをしても、どこかでそのチャレンジングな過程を楽しんでいます。これは長く生き残っている投資家・投機家に共通してみられる傾向です。
私も完全に投資・投機ジャンキーで、1日中投資や投機に関することに没頭できます。
好きこそものの上手なれと、昔から言われていますが、まずは投資や投機が好きなことが最重要です。
リスクテイクできる
投資や投機にはリスクが伴います。安全そうな投資(国債など)でさえ元本保証はないので、大なり小なりリスクを取れるかどうかが求められれます。
とくにレバレッジをかけて短期売買を目的とする投機は、ハイリスク・ハイリターンなので、リスクテイクができる性格の方が適性があると言えます。
反対にリスクを取ることが苦手な方は、iDeCo(個人型確定拠出年金)や、つみたてNISAなど、リスクを低く抑えられる投資もあります。
個人でリスク許容量は異なるので、リスクテイクできる範囲内の運用方法が必要です。
コツコツ積み重ねられる
投資や投機で利益を出し続けるには、何事にも毎日コツコツと積み重ねていけるかどうかが重要です。
投資であれ投機であれ、日々の勉強や情報収集、分析など地道な積み重ねが必要不可欠で、投資家・投機家の主な仕事といえます。
また、トレーダーであれば、日々の小さな勝ちの積み重ねが、月の収益になり、最終的な年間の収益になりますが、毎日積み重ねた利益が一回の負けで大きく負けてしまうこともあります。どれだけ熟考しトレードしても、一日の収益が損失で終わる日もよくあります。
楽して儲けるといったような世間のイメージとは反対に、長期にわたって投資や投機で稼ぎ続けるには、毎日の地道な作業と収益の積み重ねが必要です。
自分で物事を考えられる
投資家・投機家は、あらゆる情報を検証・分析し、最終的な投資判断をすることが必要不可欠です。
投資は自己責任というのはよく言われることですが、まさしくその通りで自分のケツは自分で拭かなければいけません。
初心者のうちは判断材料に乏しく、著名人やインフルエンサーなどの意見に流されがちですが、仮に誰かの意見に従い損失を被っても、誰も損失補償などはしてくれませんし助けてもくれません。
どのような情報を参考にし、分析・判断するかは人それぞれですが、投資や投機で長期にわたって稼ぎ続けたいのであれば、自分で物事を考えることが必要です。
客観的に物事を捉えられる
投資や投機では、あらゆる情報から自分で物事を考え判断しなければいけませんが、物事を客観的に捉えることも必要不可欠です。
自分自身で熟考したからこそ、自分は正しいといった思考に陥りやすいものですが、このように主観的に物事を考えると判断を間違えます。
例えば、「念入りに調べたからこの銘柄の株価は上がるはずだ」、「含み損がなくなったら建値で決済しよう」などと考えがちです。しかし、これらは自分の都合で物事を考えている希望的観測にすぎず、客観的に論理的に判断しているとはいえません。
投資や投機の世界では百発百中はありえません。どんな偉大な投資家・投機家であっても例外はなく、オマハの賢人、投資の神様と謳われるウォーレン・バフェット氏も、自分の間違いを認め損切りをする時があるのです。
相場の世界で勝ちたいのであれば、私情を捨てて客観的に物事を判断することが必要です。
精神的にタフ
投資・投機の世界では精神的なタフさが求められます。
損して嬉しい人は誰もいないですし、落ち込んだりイライラしたりするのは想像に難しくないでしょう。
しかし、儲かった時でも「もっと買って(売って)おけばよかった」、「もっと早く売って(買って)おけばよかった」、「もっとホールドしておけばよかった」などと、後悔することもあります。
また、含み損を抱えている時は、不安や恐怖とも向き合う必要がありますし、チャンスがない時は、何もせずにチャンスが訪れるのを待つ必要があります。
投資・投機の世界では、このようなことが日常茶飯事なので、精神的にタフであることも必要です。
数字に抵抗がない
投資や投機の世界では、常に数字に関わることになるので、数字が好きだったり数字に強い方が良いです。
なお、難しい計算などはできなくても、四則演算などの基本的な計算に抵抗がなければOKです。
例えば、株式投資であれば、決算や財務諸表をチェックする必要がありますし、レバレッジをかけたFXなどの金融商品であれば、ポジションサイズの管理や経済指標の数字のチェックなどが必要です。
ちなみに、僕は簿記やFPなどは勉強しましたが算数に関しては小学生レベルなので、数字に抵抗がないレベルであれば過度な心配は無用です。
お金の管理ができる
相場の世界では、売買損益だけではなく細かいお金の管理ができなければいけません。
例えば、資産の何割を何に投資するかなどのアセットアロケーション(資産配分)をする時、ポジションサイズやストップロス(損切り)を設定する時は、お金の管理(資金管理)が必須になります。
どんぶり勘定で、毎回「全力で買い」といった相場の張り方をするといずれ破滅してしまいますし、過度に憶病になりすぎても収益効率が良くありません。
長期にわたって相場の世界で生き残るには、お金の管理も必要です。
スケジュール管理ができる
仕事やプライベートなどと同様に、相場の世界でもスケジュール管理が必要です。
各社四半期ごとの決算発表や経済指標発表など、イベントが多数あります。国内だけでなく、海外にも投資をするのであれば、それこそ朝から晩まで何かしらのイベントがあります。
FXトレーダーであれば、各国の中央銀行の政策発表や経済指標発表に合わせて、夜中まで起きていたり、それまでに仮眠を取ったりすることは当たり前です。
また、これらの発表前に保有しているポジションを小さくしてリスクを下げたりなど、リスクコントロールする上でもスケジュール管理が必要になります。
(できれば)英語力
英語ができなくても致命的ではありませんが、英語力があると何かと有利です。
経済・金融の中心はアメリカやイギリスです。つまり、英語の国です。ですから、情報の大本の発信は英語であることが極めて多いです。
現在では和訳されたニュースや情報も比較的早く手に入れられますが、和訳された情報は細かなニュアンスが違かったり、突発的なニュースが入った時はタイムリーに情報を得られないことがあります。
英語のリーディングやリスニング力をつけるだけでも、生情報をタイムリーに入手することができるので、英語力も備えておくと有利です。
リーディングやリスニング力に必要不可欠な英文法の勉強には、下記記事で紹介しているGrammar in Useシリーズがおすすめですので、興味がある方はそちらも参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は投資家・投機家に必要な10の素質やスキルをピックアップしました。
もう一度まとめますと、
- 投資・投機が好き
- リスクテイクできる
- コツコツ積み重ねられる
- 自分で物事を考えられる
- 客観的に物事を捉えられる
- 精神的にタフ
- 数字に抵抗がない
- お金の管理ができる
- スケジュール管理ができる
- 英語力がある(できれば)
でした。
冒頭で触れたとおり、特別な才能を持っていたり、高学歴なエリートでなくても備えることができる基本的なスキルです。
人それぞれ性格も違うので、得意・不得意はありますが、投資や投機で長期にわたって稼ぎ続けるには必要になってくるものなので、是非参考にしてみてください。