みなさん、こんにちは。
近年、○か月で○○万円稼いだ、○万円を○億円にしたなど、夢を与えてくれそうな投資関連ワードが、ネット、YouTube、TVなどでも散見することが多くなりました。
でも、なんだか怪しいですよね。笑
このような投資の煽りは昔からよく使われる常套手段で、ネットが普及したことで、より身近に目にしたり耳にしたりするようになりました。
しかし、そんな煽り文句に乗っかって間違った投資をすると、大金を失い破滅の道をたどってしまう可能性が高いです!
そこで今回は、あなたが投資で致命傷を負わないよう、投資の本質について、株式投資・FXトレード歴10年超の専業トレーダーが、微力ながら解説させていただきます。
こんな投資していませんか?
投資は学校で教えてもらえるものではありません。かといって、まわりに投資で長年稼いでる人もなかなかいるものでもありません。なので、安易に投資に手を出して、最終的に大ケガをする人が後を絶ちません。
下記に当てはまる方は要注意です。
- 一攫千金、人生大逆転を夢見て投資
- YouTuberやインフルエンサーの発信内容を鵜吞みにして投資
- 儲けることだけを考えて、損をした時の対処法を考えていない。
これらに思い当たるフシがあれば、投資という名のギャンブルをしている可能性が濃厚です。
警告!これをすると破滅の道をたどります
投資で立ち直れないほどの大失敗を起こす理由は、今も昔も大きく変わりません。
ポジティブにとらえれば、やってはいけない以下の3点に十分気をつければ、失敗しても致命傷にはならず、投資で利益を出せるようになってきます。
借金する
投資は余裕資金で行うものとよく言われていますが、これに異論はありません。
稼ぐにはもう投資しかないんだ、投資で一発当てて大逆転だ、などといった考えは極めて危険です。
100歩譲って、用意した自己資金を全て溶かす(失うこと)程度であれば、まだマシですが、借金した上で資金を溶かすと悲惨でしかありません。
マーケットから強制退場(軍資金がなくなり投資を続けられなくなること)になるばかりか、借金は丸々残っているため、借金返済に追われる日々を過ごすことになります。
借金して投資は、ダメ、ゼッタイです!
勉強しない、自分で考えない
時間がないからといって、投資系YouTube動画を見て、投資をわかった気になっていませんか?
著名人、YouTuberなどのインフルエンサーの推奨銘柄、売買タイミングを鵜呑みにして、何も考えずに投資していませんか?
本を2~3冊読んで、投資を勉強した気になっていませんか?
自分で考えることをせず、わずかな勉強で投資が成功するのであれば、世界中お金持ちで溢れています。
世界中の百戦錬磨の投資のプロが、昼夜情報収集し、分析、判断してしのぎを削っているマーケットで、たいした勉強もしない、自分で物事を考えもしない素人が生き残れるはずがありません。
どんな職業であっても、一朝一夕で結果が出る世界はありませんが、投資の世界も同じです。
投資という名の投機をする
FX(外国為替証拠金取引)、信用取引、先物取引、オプション。
投資に興味のある人であれば、一度は耳にしたことがあると思いますが、これらは全て投機という部類に属するもので、投資とは性質が全く異なります。
投機とは、短期間の価格変動を利用して売買差益を得ようとすることです。
投機は、腕次第で比較的短期間で高リターンを望めるチャンスもありますが、その分リスクも高くなります。
投機で長期にわたって稼ぎ続けるには、幅広い知識(トレード全般、経済、政治)、高い技術、長年の経験が必要不可欠です。
このような特徴を知らずに、投資という名の投機、または投機ともいえないギャンブルを講じていると、遅かれ早かれ痛い目を見ることになり、へたをすると致命傷となります。
投資とは
では、投資とはどういうものでしょうか?
投資書籍の不朽の傑作と呼ばれている「証券分析」では、こう定義されています。
投資とは、詳細な分析に基づいて、元本の安全性と満足すべきリターン(投資収益)を確保する行為である。この原則を満たさない行為を投機と呼ぶ。
証券分析(1934年版) 著:ベンジャミン・グレアム / デビッド・L・ドッド
したがって、ただただ株や投資商品を買うというのは、投資とは言えません。
○か月で○○万円稼いだなどという煽り文句とは正反対の、地味なことを愚直にコツコツと日々積み重ねることが要求されるのです。
誰しも、楽して簡単に早く金を稼ぎたい、金持ちになりたいと思うものですが、その時は投資の神様、ウォーレン・バフェットの有名な名言を思い出しましょう。
「ゆっくり金持ちになるのは簡単だ。だが、すぐに金持ちになるのは難しい」
投資の本質を物語っていますね。
なお、証券分析の著者ベンジャミン・グレアムは、言わずと知れたウォーレン・バフェットの師匠です。
正しい投資をするために
自分が何をしたいのか、投資なのか、投機なのか、もしくはギャンブルなのか、今一度確認しましょう。
投資であれば、企業分析、PL(損益計算書)やBS(バランスシート)の読解、チャート分析など、少しずつ投資の勉強をしながら、時間をかけてじっくりと取り組みましょう。
時間を味方にできるのが本来の投資なので、会社勤めをしている方々など、日々多忙な方にこそおすすめです。
投機であれば、YouTubeやブログ、本屋さんに並んでいるテクニカル分析一辺倒の知識や技術だけではなく、ファンダメンタルズ分析や資金管理の勉強をしましょう。
なお、生半可な覚悟であれば、投機はおすすめできません。トレードの勉強や分析に多大な時間とエネルギーを注ぐ覚悟のある方のみにおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
投資とは、日々の詳細な分析のもと、元本の安全性と満足するリターンを得るために、長期目線で時間をかけて行うものです。
FX(外国為替証拠金取引)、信用取引、先物取引、オプションなどは投機であり、投資とは異なる幅広い知識や高い技術が必要です。
投資で大ケガを避けたいのであれば、まずは投資と投機の違いを把握したうえで、時間をかけてしっかり勉強していきましょう。