みなさん、こんにちは。
投資信託の基本的なことについて、別記事:【投資の基本】投資信託とは?特徴や種類など基本的な情報をまとめましたでシェアしました。
そこで今回は、具体的な投資信託の選択方法と投資方法について、極力むずかしい単語を使わずにわかりやすく、2級FP技能士が解説させていただきます。
なおこの記事では、ネット証券会社を利用することを前提として記載します。
証券口座の開設
まだ証券口座を持っていない方は、証券口座を開設しましょう。
手数料の安さ、情報収集のしやすさや情報量、取引のしやすさから、ネット証券会社の利用が今では一般的でしょう。
ネット証券会社の代表格でもあるSBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券などは、サーチ機能も充実しているので好みの投資信託を簡単に検索できます。
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自分が投資したいカテゴリーを決める
まず、自分が投資したいと思えるカテゴリー(投資対象、投資地域)を決めましょう。
例えば、
- 認知度の高い、日本の大型株
- 成長著しい、アメリカの成長株
- これから伸びしろたっぷりの、新興国株
- 先進国の国債で、かたい投資
- 生業上、不動産にくわしく、世界的にも不動産価格が上昇してるので、世界REIT
- 世界的にインフレだから、コモディティ
といったように、自分の投資に対する考え方や性格を整理・把握しましょう。
一般的なリスクとリターン
これは世の常でもありますが、ローリスクの金融商品であればローリターン、ハイリスクの場合はハイリターンです。
一般的なリスクとリターンは、国債<不動産<株やコモディティ、となります。
リスク許容量は人それぞれなので、よく吟味しましょう。
自分にマッチした投資信託をいくつか選ぶ
カテゴリーを決めたら、次は自分の考えにマッチした投資信託をいくつか選びます。
証券口座の「投資信託」タブに入り、自分の投資したいカテゴリーを検索機能を使って絞りこみます。
選び方のポイント
カテゴリーを絞り込んだだけだと、条件にかなう投資信託はまだ数十~数百あるはずです。
そこで、ファンドスコア、スターレーティングの☆4つ以上に絞り込みます。
これは、同類の投資信託と比較して運用効率が高いファンドを示していたり、第三者機関からの評価が高いことを示しています。
ただし、単年の実績や評価ではなく、数年にわたり好成績の投資信託が望ましいです。
目論見書をチェック
いくつか気になる投資信託をピックアップしたら、次に目論見書(投資信託説明書、交付目論見書)を確認し比較検討します。
各投資信託の情報欄には、必ずPDFの目論見書があるのでダウンロードしましょう。
チェックのポイント
目論見書に記載されている以下の項目を確認し、それぞれ比較検討します。
- ファンドの目的・特色: 運用方針と何に投資しているか?
- 投資リスク:どのようなリスクがともなうか?
- 運用実績
- 基準価額: 投資信託の現在の価格(売買の値段)はいくらか?
- 純資産の推移: 順調に成長または推移しているか?
- 分配金の推移: 安定して分配金が支払われているか?
- 組入状況: 国構成、通貨構成、業種構成、銘柄構成はどうなっているか?
- 年間収益の推移: 順調に成長または推移しているか?
- 手続・手数料等
- 費用: 購入手数料、信託報酬、信託財産留保額など、安いに越したことはありません。
- 信託期間: 期間が決まっている投資信託は留意しておく。
どの投資信託の目論見書も、上記の順番で記載されているので、比較検討しやすいです。
第三者機関でチェック
投資信託販売会社の目論見書だけではなく、投資信託協会、モーニングスターなど第三者機関の情報も、念のためチェックしましょう。
投資は流行りや口コミで行うのではなく、入念な調査と分析に基づいて、自分がしっかり理解した上で行いましょう。
資産配分と買付
自分の好みに最もマッチする投資信託を選択したら、いよいよ買い付けです。
この際、自分の投資資金の何%を割り当てるのかを、しっかり吟味してください。
資産配分に関しての詳細は、下記の記事をご参考ください。
定期的に運用状況を確認する
投資信託を買い付けたらそこで終わりではありません。
定期的に、とくに毎決算ごとに投資信託の運用状況を確認しましょう。
保有投資信託の運用成績が芳しくなかったり、他に魅力的な投資信託が出てきたら、売却(解約)を検討しましょう。
運用状況が順調であれば、もちろんそのままホールド(保有継続)で構いません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、具体的な投資信託の選択方法と投資方法についてシェアいたしました。
証券口座の開設後、自分の投資したいカテゴリーを決め、自分にマッチした投資信託をいくつか選び、それらの目論見書を入念にチェックし、最もマッチした投資信託を資産配分を考慮して買い付け、定期的に運用状況を確認する、といった流れでした。
投資の専門家に運用を委ねるのが投資信託ではありますが、目論見書を読み込み、いくつかの投資信託を比較検討することは、投資家にとっては最低限必要なことです。
是非この記事も参考にしていただき、投資の勉強を楽しんで続けてくださいね。