みなさん、チュース!
「名作スラムダンクの名言を英語で学ぶシリーズ」第2弾は、炎の男三っちゃんこと、湘北高校3年のSG三井寿編。普段使いができそうな名言を5つ厳選してお送りします。英語の解説が不要な方は、すっ飛ばして読んでくださいね。
※若干ネタバレするかもしれないので注意!
【関連記事】
もうないのか…?ポカリ
There’s none left?
出典:Slam Dunk #21
対陵南戦、試合の途中で倒れて交代後のシーン。
のどが渇いたときに使えるパワーフレーズ。勿論、食べ物とかの場合でも使えるので、色々応用できそうです。なお、「ポカリ」に関しては、スラムダンク特有の手書きのセリフだからなのか、割愛されてます。
There is ~
~ある、という意味。none (ない) + left (残り) = 残ってない。直訳すると、残ってないがある → 残ってない → ないのか?ということになります。
日本語に直訳するとややこしくなりますが、英語ではよくある表現なので、logicalに深く考えずに雰囲気でとらえましょう(笑)
ちなみに、後輩の桑田君は、「あ、か、買ってきます」と返答しています。今何かを思い立って行動する時には、I’ll 〇〇~ (I will 〇〇~)と言うことができます。
かーらーのー
なぜオレはあんな無駄な時間を…
Why did I waste all that time…
出典:Slam Dunk #21
上のポカリのくだりの後に、ミッチーが自分自身を責めるシーン。自分が過去にしたことを自問する時に使えそうです。
Why did I 〇〇~
Whyは、なぜという意味で、その後のdidは過去のことですね。
英文法的には、Why did I 〇〇~で、なぜ自分は○○したのか?という疑問文です。Iをyouに変えれば、why did you 〇〇~で、なんで○○したの?と相手に聞くことができますね。
また、”waste time”は日常かなり使われる表現で、”時間をムダにする”という意味。I don’t wanna waste my time(時間をムダにしたくない)とか言います。
タバコは吸わなかったんだけどな…一度も…
Even though I haven’t smoked at all…
出典:Slam Dunk #28
これはポカリのシーンとは違う、対山王工業戦の1コマ。グレてたミッチーはスタミナ無い設定なので、自分のスタミナの無さについてぼやいているシーンです。
なので、体力のなさを痛感した時に使えるパワーフレーズ。僕はよく使います、タバコは吸ってましたが。
ここでは2つの文法に注目。
I haven’t smoked
まずは、have + PP(past participle), 現在完了形というやつですね。
I haven’t smokedは、オレはタバコを吸っていないという意味ですが、今の今まで吸っていないという解釈。
仮にI don’t smokeだった場合、オレはタバコを吸わない、という同じ意味ですが、過去については明確に言及していません。つまり、過去には吸っていた可能性が0ではないといえます。
このニュアンスが現在完了形を難しく感じさせる原因ですが、この辺りをわかりやすく学習できるのが下のGrammar in Use series. 是非参考にしてみてください。
Even though 〇〇, ▢▢▢
〇〇にも関わらず、▢▢▢。これも使用頻度の多い文法。
このシーンでは、○○は上述のI haven’t smokedなので、タバコは吸わなかったにも関わらず、▢▢▢ということになります。
▢の部分はセリフがないため省略されていますが、省略された言葉は、”体力がねぇな”といったところ。つまり、タバコは吸わなかった(にも関わらず、体力ねぇな)ということですね。
おうオレは三井。あきらめの悪い男
I am Mitsui. Someone who’ll never give up.
出典:Slam Dunk #28
対山王戦終盤、フラフラになったミッチーが、3Pを打つ前に放つセリフ。なお、対海南戦でも、”最後まであきらめない男三井”と自称しています。
Someone WHO ~
ここで注目する文法はwhoの部分。関係代名詞というやつですね。上の見出しは強調するために大文字にしてますが、世界保健機構(World Health Organization)ではありませんよ。
関係代名詞、その言葉を聞いただけで英語が嫌になりますね。ですが、難しく考える必要はありません。ミッチーのセリフを分解していきましょう。
まずは、“I am Mitsui”. これは問題ないですね。”おうオレは三井”の部分です。
次に、”Someone who’ll never give up”のセリフ。someoneとは、誰かという意味。この場合は、直前で”オレは三井”と言っているので、someone = 三井ということになります。
そして、whoの関係代名詞。これがあると、その直前の単語someone(三井)を、その後の will never give upで詳しく説明しているということになります。
Will never give upは、あきらめないという意味。もう少し説明すると、willで未来を表し + neverで否定 + give upで諦める = あきらめないとなります。
つまり、someone(三井)とはwill never give up(諦めない)という男、といった感じ。三井はあきらめない男、転じてあきらめの悪い男といった具合です。
もうオレにはリングしか見えねえ
The me right now, can only see the round rim in front of me.
出典:Slam Dunk #28
体力の限界のミッチーが、3Pを連発するシーンの名セリフ。バスケでシュートする際に、誰でも一度は言ったことがあるでしょう。
The me right now
今のオレにはという意味。
Theは既に周知されている単語の前につきます。直前に、「今のオレには何もできず、3Pを取ったら何も残らない」と言うくだりがあります。なので、既に今のミッチー(オレ)の状態をみんな知っている = The meとなります。
これも日本語にはないニュアンスなので、ややこしいですよね。このような英語独特の表現をうまく理解するには、やはりGrammar in Useを参考にしてみてください。
Right nowは、まさに今(今を強調してる感じ)という意味で、日常よく使われますので、覚えちゃいましょう。
In front of 〇〇
In front of ○○は、○○の前に、という意味。つまり、in front of meで、自分の目の前の、ということになります。いろいろな場面で、呼吸をするかの如くの頻度で使われるので、これもさくっと覚えちゃいましょう。
“can only see the round rim in front of me”は、頭の”I”が省略されています。直訳すると、自分の目の前のリングだけ見ることができる、になり、転じてもうオレにはリングしか見えねえ、となります。
Conclusion
いかがでしたでしょうか?
”タバコは吸わなかった~”と”あきらめの悪い男”のくだりは、文法的にはちょっと難しかったかもしれませんね。しかし、このあたりの文法が理解できると、英語力がグンとアップすることが実感できますよ。
なお、下のリンクは英語版スラムダンクなので、スラムダンクを読んで英語の勉強をしたくなった方は、是非トライしてみてくださいね。