日本人の英語の発音はカッコ悪い。
あなたが英語を話せる話せないに関わらず、こう思う方は多いのではないでしょうか?
しかし、なぜ日本人の英語はカッコよろしくないのでしょうか?理由の1つとして、日本人はそもそも英語の正しい発音を認識していない可能性があります。
そこで今回は、日本人の陥りやすい英語の発音をシェアします。
発音チェック
いきなりですが、以下の単語を声に出して読んでみていただけますか。
- six
- sea
- city
- single
- sexy
- policy
- system
- serious
- pacific
- series
- scene
- ceiling
- senior
- literacy
- sympathy
もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。これらの単語は日本でも既になじみのある英単語ですね。
それでは、これらを見慣れたカタカナ英語に変換してみましょう。
- シックス
- シー
- シティ
- シングル
- セクシー
- ポリシー
- システム
- シリアス
- パシフィック
- シリーズ
- シーン
- シーリング
- シニア
- リテラシー
- シンパシー
上の英単語の意味がわからなかった人も、カタカナになれば良く聞く言葉だとわかるでしょう。
しかし、これらの単語をカタカナ読みすると、全て間違った発音になってしまいます。
正しい発音
上記のカタカナ表記の”シ”の部分の正確な発音は、“si”になります(シンパシーの2つ目の”シ”、発音は“θi”)。カタカナ表記するとすれば、”スィ”といったところでしょうか。
しかし、巷で表記されているようにカタカナ読みしてしまうと、発音記号で表すと“ʃi”になってしまいます。
何をそんな小さなことを、と思われるかもしれません。しかし、日本人にとっては小さな違いでも、ネイティブスピーカーにとっては全く違う音に聞こえてしまいます。
この違いがいかに大きく、正確に発音することが大事か、私の経験談を失敗例として具体的にみていきましょう。
座るのか、う○こするのか?
私がオーストラリアの語学学校に通っていた頃の授業時のことです。会話の内容は忘れましたが、私は”sit down”みたいなことを言いました。すると
”おいおい、お前ここでう〇こすんのかっ!?”(日本語訳)
と、リアクション芸人ばりに反応するオージーの先生。
もうおわかりですね?
私の発音は“ʃít“でshitの発音だったのです。正確なsitの発音は、“sít”です。よく聞く発音間違いあるあるですが、実際にあったこわい間違いです。
どこに行くの?
オーストラリアでは街の中心地をcityと言います。ちなみにカナダやUSAなどアメリカ英語圏ではdowntownと言います。
オーストラリア滞在中のある日。”cityに行く”と友人に言うと、”What?”と聞き返されました。私の発音は完全に“ʃíti(シティ)“でした。その友人はネイティブスピーカーではなかったのですが、“ʃi”と“si”では完全に別の音なので理解できなかったようです。
その後、”ああ、city(sɪti)ね”と理解してくれましたが、私はそのとき初めて完全にカタカナ英語の”シティ”という発音に毒されていたことに気づいたのです。
Conclusion
“ʃi”と“si”の違いは大きいですが、この発音は日本人にとって難しいものではありません。日本にはカタカナ英語の”シ”が蔓延しているので、知らないうちに間違った発音を覚えてしまっているだけです。
カタカナ英語の”シ”に出会ったら、面倒でも正しい発音と発音記号を確認するようにしましょう。そうすることで、 日頃から発音に気を配れるようになり、少しずつ正しい発音を身に付けることができます。
最後に“si”の発音を少し復習して終わりといたしましょう。
・ Tokyo Disney Sea, after six
・ Diver City Tokyo
・ Sexy Shakira
・ Fast Furious Series, car action scene
※邦題 ワイルドスピード
・ Ceiling Light
・ Serious senior
次回は、発音の別バージョンをお送りします。