留学エージェントのコンサルタントや留学経験者が必ず言うことがあります。
“留学前に少しでも英語の勉強をしておいた方が良い。”
語学留学中の学生はよくこう言います。
“留学前にもっと英語を勉強しておけばよかった。”
どちらも正解。しかし、何から勉強したらよいか、どれだけやっておいた方がよいか、留学前はなかなかイメージができないと思います。
そこで今回は、語学留学前に絶対におさえておきたい英語の勉強をシェアします。
結論 可能な限りインプットをする
いきなり結論を言ってしまうと、Vocabulary(英単語), phrasal verb(句動詞), grammar(文法)を出来る限りインプットしておくことです。
もし、これらの単語の意味すらわからないのであれば、それこそ必死にインプットしておく必要があります。留学前にこれらの基礎を固め、渡航後は英会話(リスニング、スピーキング)に専念することが理想的です。
では、英単語、句動詞、文法は、どの程度事前に勉強しておくと良いかをみていきましょう。

Vocabulary(英単語)、 Phrasal Verb(句動詞)
語彙力はあるに越したことはありません。可能な限り語彙力を上げておくべきでしょう。と言っても、単語など腐るほどありますので、下記を目安に地道にコツコツやっていきましょう。
超初級者向け
中学レベルの英単語は全て覚える覚悟で勉強することを強く推奨します。日常よく使いそうな、簡単な単語から学習するのがコツです。
少しでも多くの単語を知っていれば、留学直後から海外生活を楽しむ余裕を持てます。反対に、語彙力がないと最低限のコミュニケーションも取れずに、地獄の日々を送ることになります(経験談後述)。

初級者~中級者向け
まずは復習も兼ねて、中学英単語を見直しておきましょう。この際、発音の確認をしながら実際に声に出して発声練習すると、より記憶に定着しやすいですし英語の発音もよくなります。この基礎固めができていれば、中学英単語レベルであっても英会話など恐れるに足りません。
さらに余裕があれば、中学英語レベル以上の英単語、とくにphrasal verb(句動詞)をたくさんインプットしておくと、よりナチュラルで実戦向きな一段上のレベルの英会話ができるでしょう。

中級者以上
これまで勉強してきた英単語、句動詞をざっと確認しましょう。もちろん、発音や発声練習もして、正しい英語の音に耳を慣らしておくことをおすすめします。
英語中級者の方は、英語に自信のある方が多いですが、留学直後は”全然聞き取れない””なかなか単語が出てこない”と自信を無くす人が多いです。
普段聞き慣れていない音を聞き取れるようなるには鍛錬が必要です。そのうち慣れてくるので過度な心配は無用ですが、留学前に英語の音に慣れておくことで、現地の生の英語も短期間で聞き取れるようになるでしょう。

【参考】私の失敗談
初めてオーストラリアのパースに語学留学した際、英語力0で渡航したためコミュニケーションもまともに取れずに、相当苦労し悔しい思いをしました。
クラスメートに話しかけられても、簡単な単語すら知らないので、理解もできなければ単語を並べて話すこともできませんでした。結果、誰からも相手にされなくなってしまいました(笑)
コミュニケーションスキルには自負するものがありましたが、語学留学最初の1週間は友人すら作ることができなかったのです。
話したいのに何1つ単語がわからないというのは、なかなかしんどいものがあるので、しっかり英語の基礎の勉強をしてから語学留学しましょう。

Grammar(文法)
文法を理解していれば、知っている単語を当てはめるだけである程度話すことができます。よって、中学英語レベルの英文法は習得しておきたいところです。
とは言っても、英文法が嫌いな方、結構多いですよね。私も文法、否、英語そのものが大嫌いでした。
しかしながら、文法を理解し始めると、今まで英語で表現できなかったことができるようになってくるので、段々英語の勉強が楽しくなってきます。
会話が出来るようになる→楽しくなる→もっと英語力を上げたい→自ら勉強する、という好循環が生まれるので、超初級編からでOKなので少しずつ文法を勉強していきましょう。

超オススメ 英文法勉強法
世界中で長年ベストセラーの英文法の参考書、Grammar in Useシリーズが絶対おすすめ。
レベルは、elementary(初級), intermediate(中級), advance(上級)の3つに分かれています。留学前に、最低限初級レベル、できれば中級レベルまで勉強しておくと、留学先でインプットよりもアウトプットに重点を置いた、より有意義な留学生活を送ることができます。
超初級者の方はまず、英語勉強法 超初級者篇で紹介している英語ドリルから勉強することをオススメします(私もここから始めました)。

Conclusion
英単語や文法は、留学先でなくても日本でいくらでもインプットできます。反対に、スピーキングやライティングなどのアウトプット、英会話となると、日本で実践するには圧倒的に機会が少ないのが現状です。
渡航後は英会話中心の生活を送りたいところですし、その方が留学生活をもっと楽しむことができます。英語の基礎力が足りないがために、留学したにもかかわらず机にずっと向かわざるをえないというのは、費やす時間もお金も非常にもったいないです。
留学先では友達と遊びにいったり、ホストファミリーとコミュニケーションをとるなど、異文化交流に重点を置いて楽しみながら英会話力を伸ばせるよう、日本でしっかりと基礎固めをしておきましょう。
