【トルコ】イスタンブール・ボスポラス海峡の向こう側(アジア側)のつづき
弾丸徘徊のイスタンブールを離れ、次なる目的地はトルコ東部にある世界遺産ネムルトダーゥ(ネムルト山)。
ネムルトダーゥを目指すには近郊の街を起点として向かうのが一般的。起点となる街は、ネムルトダーゥから一番近くに位置するキャフタ、一番遠いが近郊の街で最大のマラテヤ、そして距離的にも街の規模的にもキャフタとマラテヤの中間くらいと思われるアドゥヤマンの3つ。
もろもろ考慮した結果、アドゥヤマンを拠点とすることに。移動は空路でイスタンブール新空港からアドゥヤマンへ。
アドゥヤマン空港~市街
空路約2時間、アドゥヤマン空港に到着。
小規模空港なので荷物のピックアップからシャトルバスに乗るまでも迷いようがない。バックパックをピックアップして搭乗者全員でぞろぞろバス乗り場へ。

シャトルバスが到着便に合わせて空港の外で待機しているので、到着早々そそくさと市街へ向かいます。

2~30名程乗車可能なシャトルバス。60ℓのバックパックを担いでいても大丈夫。お値段13トルコリラ(2019年5月現在)
市街徘徊
空港から市街まではバスでだいたい2~30分。市街の中心地あたりの大通りで途中下車。とりあえず宿にチェックインし荷物を置き、食料を求めて早速街中を徘徊開始。
アドゥヤマンはイスタンブールと違い小さな地方都市のためか、日本人はもとよりアジア人すら見かけない。よって、道行くアドゥヤマンの人々から熱い眼差しを受けます。このアウェイな感じ、たまらんねぇ。

まずは、道端で売られていた緑色の果実を購入。果物の類ではなく、味など大してない一品だが、口さみしさに何気に手が止まらない。
果実を片手にさらに徘徊を続けると、一人のトルコ紳士が「何を探してるんだ?」と近寄ってきた。ここで私の防衛本能が作動、警戒態勢に入ります。”I’m looking for something to eat.” と応えると、ちょっとついて来いと。怪しい。。。
油断せず十分な間合いを取ってとりあえずついていく。
すると、大通りから20~30mくらい入ったところにある小さな路面店へ。
「これはトルコの伝統的なお菓子なんだ」と言いながら、揚げたてのリング状のチュロスのようなものを注文し私へくれるではないか。

「じゃあ、僕は行かなきゃ。良い旅を!」と言って、彼は自分の分は買わずに行ってしまった。彼はただただ心優しい誠のジェントルマンでありました。
Teşekkür ederim(テシェッキュル エデリム)が言えずに、”thank you so much”としか言えず。いくら発音が難しかろうが、やはり、ありがとうくらいは現地の言葉で話さなければ。旅人としての最低限のマナー、気合で間髪入れず言えるようにならねば。
買ってもらったトルコの伝統的菓子をいただく。外はカリっと揚げたて、シロップがたんまりと付いていて激烈に甘いが、甘党の私には至極美味い。何よりも親切なトルコ魂を五臓六腑で味わう。
ネムルトダーゥ(ネムルト山)周遊ツアーを探す
世界遺産ネムルトダーゥに行くには公共移動手段が無く、現地のツアーを利用する必要があるらしい。ということで、目に入ったツアー会社に入ってみる。
現地のおじさんが遊びに来ていて超まったりな雰囲気。下町のクリーニング屋にたむろするおばはんの、午後の昼下がりの井戸端会議な感じ。
ビジネス感が全くなく、どこから来たんだ、いつアドゥヤマンに来たんだ、ネムルトダーゥに行くのか、などなど質問攻め。気付けばすっかりアドゥヤマン井戸端会議に自然と参戦。
しかしながら、トルコの人々は本当に親切で親しみやく良い人が多い。

まあcay(チャイ)でも飲めと薦められ、

トルコ菓子でも食うかと、皆で菓子をつまみ、

締めにはトルコの煙草を、仲良く地元のおじさんたちと一服。やめていた煙草にコミュニケーションツールとして十数年ぶりに火をつける。さすがにノーフィルターはキツイ。吸い方ももう忘れてしまったわ。
肝心のツアーの方は、サンライズツアーとサンセットツアーの両方を予約(詳細下記)。気付けば2時間くらいはいただろうか。2:30amに宿まで迎えに来てくれるということで、そろそろお暇いたします。
ツアー概要
- サンライズ & サンセットツアー: $30または150トルコリラ(片方の場合は半額)
- 参加者:2名(セダン車)
- ネムルトダーゥと周辺の遺跡巡り
- VEKA tours Webサイト: http://www.vekaturizm.com.tr/
最終的にサンライズツアーのみでいいやということになり、ツアー終了後にサンセットツアーをキャンセル。返金してもらったので、金額は75トルコリラ。
徘徊おかわり
すっかり話し込んでしまったが、未だ徘徊が物足りず。やはり初めての街は自らの足で廻らねば。

煙草屋を発見。先程一緒に一服したおじさんの一人が同じデカい袋持ってたけど、こういうところで仕入れるのね。水タバコ?シーシャ?真のトルコ紳士は黙って紙巻きたばこです。

歩いているとお祈りの放送。トルコに数日いると慣れてくるし心地よい。いい具合に腹も減ってきたので、そろそろ夕飯の調達もせねば。

徘徊しているとやはり見慣れぬ東洋人は熱烈な歓迎を受ける。ここまでモテモテだと、ただ単に親切なのか、何か企んでる悪い輩なのか、変に勘ぐってしまう。

結局夕飯は、テキトーにトルコっぽい飯に、締めはお決まりのチャイで。煙草はなしで。
さてさて、明日は早起きだぞと。
次回:【トルコ】トルコ世界文化遺産の1つ ネムルトダーゥ(ネムルト山)の頂へ