みなさん、ネイホウ。
香港空港から香港市内へは、エアポートバス(空港バス)だと最安料金でアクセスできますが、バスの種類や路線が多く、はじめて香港旅行をする方には少しわかりづらいかもしれません。
そこで今回は、香港空港からエアポートバスを使った香港主要エリアへの行き方を、これまで何度も香港へ旅し、実際に2024年にも現地を調査した筆者がシェアいたします。
エアポートバスのメリット・デメリット
まずは、エアポートバスの特徴を押さえておきましょう。
エアポートバスのメリット・デメリットは、下記の通りです。
エアポートバスは最安料金でいつでも利用できるので非常に便利ですが、移動に時間がかかり、少々手間がかかる移動手段です。
エアポートバスがおすすめの方
- 最安料金で移動したい方
- 時間に余裕のある方
エアポートバスの種類・路線
エアポートバスには色々な種類や路線があるので、ざっくりと違いを把握しておくと上手く使いこなせます。
種類
エアポートバスには、大まかに下記の4種類があります。
A系統とE系統のバスは、空港と香港主要エリアを日中に運行しますが、E系統は空港周辺の停車駅が多いので、移動に時間がかかります。
N系統のバスは、深夜に運行するナイトバスで、S系統のバスは空港~東涌駅を空港施設を経由しながら運行します。
路線
香港空港から香港主要エリアまで運行するバスはいくつもありますが、旅行者であれば九龍行きか香港島行きの路線をおさえておくと良いでしょう。
九龍行き
香港空港から九龍エリア(尖沙咀、旺角など)行きの路線は、下記の通りです。
E23 | A21 | A22 | A25 | N21 | |
---|---|---|---|---|---|
運行時間 | 13:20~0:00 | 5:30~0:00 | 5:20~0:10 | 10:00~0:30 | 0:20~4:40 |
運行頻度 | 20~30分に1本 | 10~30分に1本 | 15~60分に1本 | 30分に1本 | 20~30分に1本 |
所要時間 (終点まで) | 約100分 | 約80分 | 約80分 | 約80分 | 約80分 |
料金 | 大人:18.6香港ドル (約345円) 子ども:9.3香港ドル (約170円) | 大人:34.6香港ドル (約640円) 子ども:17.3香港ドル (約320円) | 大人:40.8香港ドル (約760円) 子ども:20.4香港ドル (約380円) | 大人:40.8香港ドル (約760円) 子ども:20.4香港ドル (約380円) | 大人:23.8香港ドル (約440円) 子ども:11.9香港ドル (約220円) |
おすすめ 目的地 | 佐敦駅周辺 | ネイザンロード沿い (旺角、油麻地、佐敦、尖沙咀など) | 佐敦駅周辺 | カントンロード沿い (佐敦、尖沙咀など) | ネイザンロード沿い (旺角、油麻地、佐敦、尖沙咀など) |
もっとも旅行者に便利でわかりやすいバスは、A21とN21バスです。
香港空港~カントンロード沿い(旺角、油麻地、佐敦、尖沙咀など)の所要時間は、1時間前後みておけば良いでしょう。
上記路線の路線図を下に貼っておくので、参考にしてみてください。
【E23バス】
【A21バス】
【A22バス】
【A25バス】
【N21バス】
なお、上記のGoogleマップでは、路線が正確に表記されない時もあるので、ルートの詳細はシティバスの公式サイト(英語)をご参考ください。
香港島行き
香港空港から香港島(中環や銅鑼湾など)行きの路線は、下記の通りです。
E11 | A11 | A12 | N11 (ナイトバス) | |
---|---|---|---|---|
運行時間 | 5:20~0:00 | 5:35~0:30 | 6:00~0:10 | 1:50~4:50 |
運行頻度 | 20~40分に1本 | 15~60分に1本 | 20~60分に1本 | 60分に1本 |
所要時間 (終点まで) | 約80分 | 約90分 | 約90分 | 約75分 |
料金 | 大人:21.7香港ドル (約400円) 子ども:10.9香港ドル (約200円) | 大人:41.9香港ドル (約780円) 子ども:21.0香港ドル (約390円) | 大人:47.1香港ドル (約870円) 子ども:23.6香港ドル (約440円) | 大人:32.1香港ドル (約600円) 子ども:16.1香港ドル (約300円) |
おすすめ 目的地 | 上環、香港駅周辺、中環、灣仔、銅鑼湾など | 上環、香港駅周辺、中環、灣仔、銅鑼湾、北角など | 北角、柴湾など | 上環、香港駅周辺、中環、灣仔、銅鑼湾、佐敦駅周辺など |
もっとも旅行者に便利でわかりやすいバスは、E11・A11・N11バスです。
A12バスは、中環や銅鑼湾などの香港島の人気スポットには停車しないので、北角より東側の柴湾方面に行きたい方向けです。
所要時間は目的地や路線によって変わってきますが、上記の主要エリアであれば、だいたい1時間前後みておけば良いでしょう。
上記路線の路線図は下記の通りです。
【E11バス】
【A11バス】
【A12バス】
【N11バス】
上記のGoogleマップでは、路線が正確に表記されない時もあるので、ルートの詳細はシティバスの公式サイト(英語)をご参考ください。
香港空港のバス乗り場
エアポートバス乗り場は、到着ロビーからTo cityの看板の方へ進み、エアポートエクスプレス駅を前にして右手に進むとあります(上記画像)。
巴士(Bus)の標識とマークが出ているので、迷うことはないでしょう。
バス乗り場に着くと、上の画像のような大きな案内板があります。
この記事でおすすめしたA・N系統バスであればイエローゾーン、E系統バスならオレンジゾーン、S系統バスならグリーンゾーンが、それぞれのバス乗り場になります。
各路線のバス乗り場は、ゾーンの色と路線番号で表示されているのでわかりやすいです。
香港空港から市内 最安の行き方
香港空港から香港市内までの最安の行き方は、バスとMTR(鉄道)を使った方法です。
大まかなアクセス方法は下記のとおり。
香港国際空港
↓ S系統バス
東涌駅
↓ MTR
香港市内へ
香港空港からS系統(S1・S56)バスでMTRの東涌駅に行き、東涌駅からは電車で香港市内に向かいます。
香港空港~東涌駅を運行するバスは、下記の通りです。
S1 | S56 | |
---|---|---|
運行時間 | 5:30~0:00 | 5:50~0:00 |
運行頻度 | 5~10分に1本 | 25~30分に1本 |
所要時間 (終点まで) | 約20分 | 約20分 |
料金 | 大人:3.7香港ドル (約70円) 子ども:1.9香港ドル (約35円) | 大人:3.7香港ドル (約70円) 子ども:1.9香港ドル (約35円) |
その他、上述のE21・E23などのE系統バスも、東涌駅を経由しますが、S系統バスの方がシンプルでわかりやすく、運行頻度も多いのでおすすめです。
深夜はS系統バスとMTRは運行していないので、最安の方法はN系統のナイトバスになります。
S56バスの車内はこんな感じ。
車内も広々していて清潔で、大きな荷物も持ち込めるので快適です。
バスは東涌駅のバスロータリーに着きますが、東涌駅までは少しだけ歩きます。
わかりやすい案内もあり、バスの乗客も東涌駅に向かう方が多いので、迷うこともないでしょう。
券売機はタッチパネルになっていて、路線図の駅をタッチしてお金を入れると乗車券が買えるのでわかりやすいです。
オクトパスも隣の機械で、50香港ドル(約930円)からチャージできます。
オクトパスは、日本のSuicaやICOCAのような、交通系ICカードです(詳細後述)
改札は日本の改札と同じように、乗車券やオクトパスをかざして通過します。
VISAタッチ決済もできるので、乗車券やオクトパスを買わなくても電車に乗れます。
MTRの料金は下記の通りです。
駅 | 料金(大人) | オクトパス料金 |
---|---|---|
九龍、旺角、油麻地、 佐敦、尖沙咀 | 20.5香港ドル (約380円) | 18.1香港ドル (約340円) |
香港、中環、上環、 灣仔、銅鑼湾 | 27.0香港ドル (約500円) | 23.6香港ドル (約440円) |
北角、柴湾 | 30.0香港ドル (約560円) | 27.1香港ドル (約500円) |
香港ディズニーランド | 16.5香港ドル (約310円) | 15.4香港ドル (約290円) |
九龍の主要エリアなら、バス代と併せて24.2香港ドル(約450円)、香港島の主要エリアなら30.7香港ドル(約570円)で移動できます。
オクトパスを使うとMTR料金が割引されるので、九龍エリアは合計21.8香港ドル(約400円)、香港島は合計27.3香港ドル(約510円)とお得です。
香港ディズニーランドの行き方
香港空港から香港ディズニーランドに行く場合は、東涌駅の次の欣澳(サニーベイ)駅でディズニーランドリゾートラインに乗り換えます。
上述の料金表のとおり、料金はバスとMTRの合計で20.2香港ドル(約375円)、オクトパスを使えば19.1香港ドル(約355円)です。
エアポートバスの乗り方・料金支払い方法
エアポートバスの乗り方は簡単で、日本のバスと同じようにバスの前のドアから乗車し、料金は乗車時に支払います。
料金の支払い方法は、以下の方法があります。
現金払いは、お釣りが出ないので、空港の到着ロビーにあるセブンイレブンなどで少し買い物をするなどして、小銭を用意しておきましょう。
クレジットカードは、VISAとマスターカードのタッチ決済が可能です。
オクトパス(交通系ICカード)
オクトパスは、事前にお金をチャージして使う交通系ICカードで、香港のほとんどの交通機関や買い物で使えるので非常に便利です。
旅行者向けのオクトパスは、カードタイプのものとスマホアプリ(iPhone用のみ)の2種類あります。
カードタイプのオクトパスは、空港到着ロビーやMTR各駅の客務中心(カスタマーサービスセンター)で買えますが、klookで事前にネットで購入して空港で受け取ることも可能です。
オクトパスにつきましては、下記のklook公式サイトで詳しい説明や、多くのレビューも確認できるので参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
香港国際空港から香港主要エリアを運行するエアポートバスは色々ありますが、九龍行きならA21(深夜はN21)、香港島行きならE11かA11(深夜はN11)がおすすめです。
最安料金で移動したい場合は、S1かS56バスでMTRの東涌駅まで行き、東涌駅からは電車で各エリアにアクセスするのがおすすめです。
バスの乗り方は日本のバスに乗るのとほぼ同じで、支払い方法も色々あるので便利です。
その他、香港関連記事も下記にまとめてありますので、是非参考にしてみてください。