みなさん、シンチャオ。
ベトナム中部の街フエは、世界遺産などの観光スポットだけではなく、宮廷料理として発展したフエ料理も楽しめる魅力的な街です。
そこで今回は、フエのおすすめの見どころや名物グルメを、フエでノマド生活&実際に旅した筆者がシェアいたします。
フエ旅行のベストシーズン
フエ観光のベストシーズンは乾季の3~8月頃で、乾季初期の3月頃だと気温もそれほど高くないのでおすすめです。
雨季(9~12月頃)の前半は台風が上陸しやすく、フエ市内中心を流れるフーン川が増水して新市街が洪水に見舞われることもあるので、できれば避けた方が良いでしょう。
僕が滞在した3月は、毎日晴れていましたが暑かったので、長時間の外出時は日焼け対策必須です。
フエのおすすめ滞在日数&エリア
フエはダナンから日帰りで観光もできますが、フエ市内や近郊の見どころを色々まわりたい方、ゆったりと旅したい方は、1~3泊くらいすると良いでしょう。
フエに宿泊する場合は、フーン川の東側の新市街にホテルやレストランが集まっているので便利です(上記マップ参照)。
フエのまわり方
フエ市内のまわり方は、旅行プランによって変わります。
フエの一番の見どころのグエン朝王宮だけ見学する場合は、GrabバイクやGrabカーが安い・早い・楽・安心なのでおすすめです。
Grabの詳細につきましては、下記の記事にまとめてありますので、是非あわせて参考にしてみてください。
フエ市内中心地から離れたお寺や帝廟も周る場合は、レンタルスクーター、周遊バス、ツアーが選択肢になります。
レンタルスクーターは、1日15万ドン程度(約900円)でホテルやオンライン旅行会社で借りられるので、自力で周遊したい方には良いでしょう。
ガソリン代が別途かかりますが、満タン1回(約4ℓ)で10万ドン(約600円)程度です。
レンタルスクーター、周遊バス、ツアーの予約は、リーズナブルな価格でサービスに定評のあるklookだと、事前に日本語で予約できるのでおすすめです。
さらに、klookアプリ初回予約限定で、5%OFFクーポンがもらえ、即使えるのでお得に予約できます。
その他の詳細につきましては、下記の公式サイトにてご確認ください。
お得なコンボチケット
世界遺産「フエの建造物群」はフエの市内に点在していますが、ほとんどの場所で観光チケットが必要です。
チケットは各スポットで購入できますが、複数か所まわる場合は下記のコンボチケットがお得なのでおすすめです。
場所 | 大人 | こども(7~12歳) |
---|---|---|
グエン朝王宮、カイディン帝廟、ミンマン帝廟 | 42万ドン (約2,520円) | 8万ドン (約480円) |
グエン朝王宮、ミンマン帝廟、トゥドゥック帝廟 | 42万ドン (約2,520円) | 8万ドン (約480円) |
グエン朝王宮、カイディン帝廟、トゥドゥック帝廟 | 42万ドン (約2,520円) | 8万ドン (約480円) |
グエン朝王宮、カイディン帝廟、ミンマン帝廟、トゥドゥック帝廟 | 53万ドン (約3,180円) | 10万ドン (約600円) |
また、公式価格よりも2万ドン(約180円)高いですが、klookで事前にネット購入もできます。
グエン朝王宮ではコンボチケットを販売しているようですが、取り扱っていない施設もあるため、事前購入しておいても悪くないでしょう。
klookで購入した場合、eメールやWhatsAppで送られてきたQRコードのチケットを、各スポットのゲートでかざすだけで入場できるので楽です。
僕は面倒くさいので、カード払いのできるklookで、4か所まわれるチケットを事前に購入しました。
コンボチケットの詳細につきましては、下記の公式サイトにてご確認ください。
フエの観光スポット&見どころ
フエの主な観光スポットや見どころを、下記にピックアップします。
グエン朝王宮
フエの一番の見どころは、1802年~1945年に栄えたグエン朝の王宮です。
フエの旧市街にあり、敷地面積3.6㎢、高さ約6mの城壁と壕に囲まれた王宮は、中国の紫禁城を模して建設されたといわれ、世界遺産「フエの建造物群」の代表的な建物です。
王宮内には、皇帝の住居、グエン朝の菩提寺、鯉が泳ぐ池などがありますが、一番の見どころは1923年にグエン朝第12代皇帝カイディン帝によって建てられたキエンチュン殿です(上記画像)。
フエの伝統建築とヨーロッパ建築を融合したキエンチュン殿は、1947年のインドシナ戦争時には破壊されたものの、2019年から再建が始まり、2024年2月に一般公開されました。
豪華な外観・内観のほか、殿内には当時の宮廷服や陶磁器も展示されています。
所要時間は、王宮内をじっくりまわれば2時間超、さくっとまわれば1~2時間くらいです。
カイディン帝廟
カイディン帝廟は、1920年から1931年にかけて11年の歳月をかけられて建てられた、グエン朝第12代皇帝カイディン帝のお墓です。
西洋と東洋の建築様式が融合した独特の帝陵で、金箔で施された等身大のカイディン帝の像が見ものです。
フエ中心地からは、南に約10km、車やスクーターで約20分の場所にあります(上記マップ参照)。
ちなみに僕は、カイディン帝廟→ミンマン帝廟→トゥドゥック帝廟→ティエンムー寺→グエン朝王宮の順番でまわりました。
ミンマン帝廟
ミンマン帝廟は、1840年から約3年かけて建てられた、グエン朝第2代皇帝ミンマン帝のお墓です。
グエン朝の最盛期を築いたといわれているミンマン帝は、西洋文化を排し儒教を重んじたため、帝陵は中国風の構成かつ威風堂々とした造りになっています。
ミンマン帝廟は、フエ中心地からはカイディン帝廟よりもさらに先の、南に約12km、車やスクーターで約30分の場所にあります(上記マップ参照)。
トゥドゥック帝廟
トゥドゥック帝廟は、1864年から約3年かけて建てられた、グエン朝第4代皇帝トゥドゥック帝のお墓です。
トゥドゥック帝が存命中に建てられたトゥドゥック帝廟は、生前は離宮として使われ、大きな蓮池や寝殿がある広々とした別荘風の造りになっています。
フエ中心地からは、南西に約6km、車やスクーターで約15分の場所にあります(上記マップ参照)。
ティエンムー寺
ティエンムー寺は、1601年に建立されたフエでもっとも古い寺院の一つです。
寺院内にある7層(高さ約21m)八角形のトゥニャン塔は、フエのシンボルになっています。
フエ中心地からは、西に約6km、車やスクーターで約15分、グエン朝王宮からはフーン川沿いに西へ約4kmの場所にあります(上記マップ参照)。
ティエンムー寺は、グエン朝王宮からも近く無料で見学できるので、フエ旅行の際には必ず訪れておきたいスポットです。
敷地内は常時解放されていますが、ティエンムー寺の本堂は上記時間のみ開いています。
フエ近郊の観光スポット
DMZ(非武装地帯)
DMZ(Demilitarized Zome)は、1954~1975年に定められた、南北ベトナムを分断するための軍事活動ができない非武装地帯(緩衝地帯)です。
フエから北に約100km、北緯17度線近くを流れるベンハイ川沿いにあったDMZの周辺には、ベトナム戦争の歴史を知ることができる史跡が数多く残されています。
フエからDMZへは公共交通機関がなく、距離もあるので自力でアクセスするのは困難ですが、ケサン基地跡・ヴィンモックトンネル・ヒエンルーン橋など、ベトナム戦争の激戦地をまわる日帰りツアーがあります。
DMZツアーであれば、交通費や施設の入場料のほか、軽食・飲料水やツアーガイド(英語)も付いているので、1日かけてベトナム戦争の歴史を学べます。
DMZツアーの手配は、klookだとリーズナブルな料金で、事前に日本語で予約ができるので安心です。
その他ツアーの詳細につきましては、下記の公式サイトにてご確認ください。
フエ料理
フエ旅行の際には、是非フエ料理を堪能しましょう。
フエ料理は皇帝や皇族のために作られた宮廷料理が、庶民にも広まったものといわれていて、ハノイやホーチミンで食べられるベトナム料理とは違った美味しさがあります。
フエ名物といえば、米麺(ブン)に牛(ボー)骨から作ったピリ辛スープと、牛肉をのせたブンボーフエ。
ベトナムの麺料理といえばフォーですが、ブンボーフエも負けず劣らずの美味しさで、病みつきになります。
ブンボーフエの本場のフエなら、どのレストランのメニューにもあるので、必ず一回は食べましょう。
僕は毎日違ったレストランで、ブンボーフエを食べまわりました(笑)
レモングラスの茎に豚肉のつくねを巻いたネムルイもおすすめ。
そのまま焼き鳥のように食べても良し、つくねと野菜をライスペーパーに包んでタレにつけて食べても良しで、いくらでも食べられます。
フエ風お好み焼きといわれるバインコアイもおすすめ。
サクサクに揚げられた米粉生地に、エビや豚肉、もやしなどの野菜が挟まれたもので、特製のピーナッツソースにつけていただきます。
そして、なんぼでも食べられます。
そのほかにも、フエ独特の美味しい料理がたくさんあるので、是非フエに数泊して色々なフエ料理を堪能してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ベトナム中部に旅行する際は、歴史ある古都フエの世界遺産の王宮などを見学しつつ、フエ料理にも舌鼓といきたいところです。
フエはダナンから日帰りで訪れる方も多いですが、時間に余裕を持ちながらできるだけ多くの本場のフエ料理を堪能することを考えると、フエで1~3泊するのがおすすめです。
その他、フエやダナン関連記事も下記にまとめてありますので、是非参考にしてみてください。